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2009年12月18日

舞台「大阪希望館」-あんがいおまるさんにインタヴュー

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 1:04 PM

まるさんHP用 あんがいおまる一座を率いるまるさんとの出会いは、仕事と住まいをなくした人の支援センター「大阪希望館」設立記念集会。舞台「大阪希望館」のダイジェストをボランティアで演じてくださいました。その「大阪希望館」が来年4月に上演されます。公演に向けて「市民参加型」劇団の稽古もスタート。稽古場である港区弁天町にある「石炭倉庫」にあんがいおまるさんをお訪ねし、お話しを伺いました。

-「大阪希望館」はあんがいおまる一座のいわば「おはこ」となっていますね。

 12年前の初演から80回以上演じてきました。私の参加していた異業種交流会で「お芝居をしたいね」という話になったのがきっかけで、松竹の映画監督だった故・田中徳三さんに演出をしていただきました。10年目に原作の難波利三先生に演出をしていただき、一応の区切りにしたのですが、夏になるとやりたくなる作品で、2回前からミュージカル形式を取り入れて来年の公演で3回目です。

-まるさんが「大阪希望館」の舞台に込める思いは?

 やはり平和。戦争はダメ、という思いを伝えたい。一人の浮浪者の役を演じた40代の女性がいて、彼女のせりふは「戦争はいやや!」というたった一言だけだったのですが、彼女はそのせりふを家で何回も何回も練習しているうちに、本気で「戦争はいやや」と思うようになったというのです。そのときの舞台では彼女の演技が光っていました。平和を訴える手段は多様でそれぞれのやり方で取り組めばいいと思いますが、私は舞台を作ることで訴えていきたいと思っています。

-「大阪希望館」は出演者を募集して、素人の方も出演されます。

 もともと誰でも参加できる「ごくらくとんぼ一座」という市民劇団のお芝居として出発しました。大阪弁のお芝居だし、どなたでも参加していただいています。重い身体障害のある女性にも出演していただきました。彼女の話す言葉を私は聞き取れなかった。ところが「どんな役でもやるな?」と聞いたら彼女「いやや」と言ったんです。そこで彼女のせりふは「いやや」にしました。私にもはっきり聞き取れたから。素敵でしたよ。彼女は来年の公演にも久しぶりに出てくれる予定です。知的障害のある青年はご家族に大切にされて、大人なのに幼児言葉でした。でも舞台ではそれは認められません。「ちゃんと発音できないならそのせりふは削ります」と言うと、練習してちゃんと言えるようになりました。舞台では一般社会と違って上下の関係はありません。社長も障害者も同じです。ただし、本気じゃないとダメ。本気でやるから面白いし、何かを得ることができると思います。

-4月の公演に向けての稽古もスタートされたようですね。

 歌の練習からスタートしたばかりです。でも、まだまだ出演者も募集中です。今回は旭堂南陵師匠も悪徳医師という悪役で出演してくださいます。お芝居を観に来ていただきたいのはもちろんですが、出来れば「役者」として参加していただきたい。「大阪希望館」は舞台を作っていく過程が大切な作品です。「戦争」を学び、仲間と出会う。私はあまり好きな言葉ではないが、「自分探し」にもつながります。一度は挑戦してみる価値があると思います。

-ありがとうございました。4月の舞台を楽しみにしています。これからも私たちの「大阪希望館」への応援もよろしくお願いします。

「大阪希望館」公演情報

  • ワッハホール(なんば)

2010年4月10日(土)午後6:00開演

      11日(日)午後1:00開演

前売3,000円・当日3,500円

  • 石炭倉庫(弁天町)

2010年4月3日(土)午後2:00開演

      4日(日)午前11:00開演

                 午後3:30開演

前売2,300円・当日2,800円

●チケット専用フリーダイアル  0120-334-139●

写真_希望館HP用

2009年12月7日

難波利三・大阪希望館名誉館長講演会のお知らせ

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 11:13 AM

このたび、社団法人大阪労働者福祉協議会、財団法人大阪労働協会・大阪市地域労福協・近畿勤労者互助会の共催、近畿労金・全労済の後援にて、私たち大阪希望館事業を名誉館長として、ご支援いただいている難波利三先生にご講演いただくこととなりました。

 先生は、上方文化・上方芸能の話では、右にでるものがないといわれている方ですが、当日は人生の素晴らしさや生きる喜び等お話いただく予定で、また、「大阪希望館」についても触れていただく予定としています。

 大阪の多くの皆様にも大阪希望館事業について、ごくごく自然体で知っていただける絶好の機会だと思っております。ぜひ、ご参加いただきますようにお願いいたします。

難波利三講演会(直木賞作家・大阪希望館名誉館長)

開催日時 2010年2月12日(金)18:30開演 

会 場 エル・おおさか(京阪・地下鉄谷町線「天満橋」下車、西へ徒歩5分)

テ-マ 「人間ばんざい」

定 員  800名

参加費等 参加無料

なお、申し込み方法は、下記の「お申し込み先」に「往復はがき」またはFAXにて氏名・住所・年齢・電話番号「難波利三講演会希望」と明記の上、2010年1月31日までにお申し込みください。先着順で入場整理券を送付します。

お申し込み先:(社)大阪労働者福祉協会〔〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14/FAX 06-6943-5347〕

主 催  大阪労福協 大阪労働協会 大阪市地域労福協 近畿勤労者互助会

後 援  近畿労働金庫大阪地区統括本部  全労済大阪府本部

ポスターはここをクリックしてください

 

2009年11月30日

「思いやりのまち」大阪を創ろう!!市民フォーラムを開催しました。

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 11:31 AM

大阪希望館支援集会 

11月28日(土)、午後1:30からカトリック教会マリア大聖堂(玉造教会)において「『思いやりのまち』大阪を創ろう!!市民フォーラム-大阪希望館支援フォーラム-」を開催しました。宗教者の皆さんをはじめ322人の方に参加をいただきました。

 フォーラムの開会にあたり、実行委員長の林和則神父(カトリック大阪教区社会活動センター・シナピス センター長)が挨拶に立ち、「私の属するカトリック教会には東南アジアや南米の国々などから来られた多くの外国人の信徒の方が在籍しています。その方々から『日本の中で大阪が一番住みやすい』という声をよく耳にします。それは大阪が社会的弱者に優しいまちだからだと思います。このフォーラムを通して大阪の持つ『思いやり』の心を生かす『大阪希望館』の運動を大阪のまちに暮らす人たちに広げていきましょう」と訴えられました。

 第1部は廣畑涙嘉(ひろはた・るか)牧師によるトーク&ライブ「明日はきっと訪れる-『痛み』を抱えて生きているすべての若者たちへ-」。廣畑さんはすばらしいシャンソンの歌声とともに、「性同一性障害」という個性に悩み、死を考えた日々を経て、「差別とはキリスト教でいう原罪のようなもの。誰も差別してしまう心から逃れられない。だからマザーテレサは愛しなさい、傷つくまで愛しなさいと仰った」と差別を愛によって乗り越えた経験を語られました。

 第2部の「大阪希望館」の現状紹介では、大阪希望館利用者やその後自立した皆さん7人も発言。それぞれの現況とともに「希望館ようなところがあることを知らずに苦しんでいる人がまだたくさんいる。その人たちにも支援の手が届くように取り組みを広げて欲しい」と訴えました。

 第3部のパネルセッション「『思いやり』社会の実現に向けて」では、引きこもり30年から脱出した経験を持つ鈴木友宏さん、西成高校教諭の近藤美登志さん、浄土宗應典院主幹の山口洋典さん、天理大学おやさと研究所教授の金子昭さんの4名のパネラーが討論しました。このパネルセッションの詳しい内容については後日お知らせします。

 最後に、大阪希望館名誉館長の難波利三氏からこのフォーラムに寄せていただいたメッセージをご紹介します。

大阪希望館 支援集会に寄せて

大阪希望館名誉館長 難波利三

 人生に躓(つまず)き、絶望の淵に立たされた人に、そっと手を差し延べる。今、手を差し延べている人が、逆の立場にならないとも限りません。

 そうですお互い様なのです。人は一人では生きられません。人は人によって、お互いに生かされているのです。だから卑下(ひげ)する必要はありません。見下す理由もありません。

 お互いの命を大切にして、生きる喜びを分かち合う。その強い思いが、大阪希望館活動の源(みなもと)だと確信しています。厳しい状況の中、共に手を携(たずさ)えて前進しましょう。

 

 

2009年11月26日

『元気でやってる?』―近況語り合う「大阪希望館」利用者の集い開催

Filed under: スタッフBlog — 事務局 @ 9:50 AM

利用者の集い 11月21日(土)午後1時過ぎ、「大阪希望館」相談センターに利用者とOBら6人が集まった。「元気でやってる?」久しぶりにあった仲間に少し照れくさそうに声を掛け合う。センターのスタッフ三人とと地域のボランティア(私もそのひとり)も加わり、お茶とお菓子をつまみながら利用者の集いは始まった。

 自立したOBは二人。ひとりは職業訓練でパソコンの勉強をしながら、夜間にはガードマンの仕事もしている。「時間をもてあますといらんこと考えるほうなので、忙しいほうがいいんです」と言うが、なかなかハードな生活だろう。もうひとりはプラスチック成型の会社で働く。先週からアパートを借りて自立。家賃は3万5千円。「家に帰ったときが一番くつろぐ」との言葉に、「自分の城やもんなぁ」とスタッフは目を細める。しかし、時給制で正社員化の話はこれからもなさそうと、不安も残る。

 希望館入所中の二人は自立に向けた挑戦ぶりを報告した。12月から年度末までの警備員の仕事は決まっているが、できれば営業の仕事に就きたいと建設会社の面接にチャレンジしている人がひとり。もうひとりは職業訓練校でリフト・小型クレーンの免許を取り、玉掛けの免許ももうすぐ取れるそうだ。就職試験にむけて、今朝、散髪に行ってきたという。背広姿で履歴書用の写真を撮った。

 あとのふたりは希望館入所中に病気がわかり、生活保護を受けつつ、まず健康を回復してからの再起を期す。「普通免許があればもう少し就職口があると思うのだが…」「今は何をしているかと言われると何もしていない…」とあせりと不安も覗く。

 スタッフからは、「食事はどうしてる?」「健康に気をつけて何かしてる?」など一人暮らしを気遣う質問が出され、ひとりひとりが丁寧に答える。ほのぼのとした空気が流れる。ほろ苦さも残る。「趣味は?スタッフのYさんは山歩きが好きなんやけど、一緒に行けへんか?」うん。それはいいな。私が一番にバテそうだけど。

2009年10月28日

イベントのチラシできました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 4:44 PM

「思いやりのまち」大阪を創ろう!! 市民フォーラム −大阪希望館支援集会−

ぜひご参加ください!!

  • 日 時  2009年11月28日(土) 13:00開場 13:30開会(17:00終了)
  • 場 所  カトリック大阪カテドラル聖マリア大聖堂(玉造教会)

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2009年10月19日

ホームページをフルオープンしました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 2:03 PM

本日より、「大阪希望館」のホームページをフルオープンしました。支援者の皆様には大変お待たせいたしました。この「スタッフブログ」についても頑張って更新していきますので、よろしくお願いします。

最初にイベントのお知らせです。

「思いやりのまち」大阪を創ろう!! 市民フォーラム −大阪希望館支援集会−

(more…)

2009年8月7日

【報道記事】難波利三名誉館長のインタビュー

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 10:26 PM

8月7日、大阪希望館名誉館長・難波利三さんのインタビュー記事が大阪日日新聞に掲載されました。

○大阪日日新聞記事
『60年前は希望があった 「大阪希望館」名誉館長に聞く』

2009年7月11日

大阪希望館運営協議会、結成総会

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 11:45 PM

7月11日、大阪希望館運営協議会結成総会を開催し、運営協議会を正式発足しました。

2009年7月4日

【報道記事】産経ニュースで取り上げられました

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 10:11 PM

7月4日、産経ニュースで大阪希望館の活動が取り上げられました。

産経ニュース記事
『就職支援の「大阪希望館」発足1カ月 4人入居、将来の不安も』

2009年6月8日

大阪希望館、運営開始

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 10:04 AM

6月8日、大阪希望館の運営を開始しました。

○朝日新聞記事
『若者に、仕事を住まいを生活を いま再び「大阪希望館」』

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