「大阪希望館だより」2016年1月号をアップしました。
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Comments (0)沖野充彦(大阪希望館運営協議会事務局長)からの投稿文章として、「OSAKAチャレンジネットの終了と希望館の次の一歩」をPDFファイルでアップしました。
こちらもあわせてお読みいただければうれしいです。
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Comments (0)盛夏の折り、皆様にはご健勝でお過ごしのことと思います。
大阪希望館の運営にご協力を頂き心から感謝申し上げます。大阪希望館が運営開始をして1年が経過しました。「大阪を大きなセーフティーネットワークの街」にしていくため、2年度も新たな気持ちで活動を行っていきたいと思います。
つきましては「大阪希望館設立1周年記念集会」を下記のとおり開催します。皆様のご出席をお願いし、ご案内を申し上げます。
記
◆日 時:2010年7月31日(土)
受付開始 13時30分〜
開会 14時00分〜
終了 16時00分
◆場 所:大淀コミュニティセンター
〒531-0074 大阪市北区本庄東3-8-2 電話:06-6372-0213
◆ 内 容
●ミニコンサート
「さすらいのピアマン・合田清さん & 竹内俊浩さんのミニコンサート」
〜音楽を通じて見える「1すじの希望の光」〜
♪ ミニコンサート演奏者プロフィール♪
さすらいのピアノマン 合田 清 さん
大阪・西成・通称釜ケ崎。2005年釜ヶ崎の三角公園でバッハの曲を弾いていた1人のピアノマンがいた。合田清は元音楽教室主催者。神戸で教室を開いていたが阪神大震災で全てを失い、流浪の果てにあいりん地域へたどり着く。4年間のホームレス生活で絶望を感じながらも、音楽が与える「生きる力」を再確認し「さすらいのピアノマン」として復活する。2006年にはCD「祈り -The Water of Blue-」をリリース。「ろくな者じゃの会」メンバー。現在は音楽活動を行うかたわら、ホームレスの人々と共に歌うことで再生・自立・希望を促そうと「クリーンランド男声合唱団」の設立に奔走中。「ろくな者じゃの会」の寝袋くばりにも参加している。
竹内俊浩 さん
浪速のジャクソン・ブラウン「タケソン・ブラウン」としてライブ活動中。自立支援センターでホームレスの人たちの就労支援業務に従事。たまたま西成区民センターで合田さんのピアノを聞き感動、音楽に対する情熱に共鳴する。2006年には「再チャレンジ」テレビ番組に合田さんを紹介する等、合田さんの活動を支援してきた。「クリーンランド男声合唱団」にも参加。
●大阪希望館のこの1年の活動報告 活動紹介/利用者の声
沖野充彦「大阪希望館」運営協議会事務局次長ほか
●講演会「社会を変革する希望の力」
講師 金子 昭さん(天理大学)
◇ 講演会講師プロフィール ◇
金子 昭 さん
天理大学おやさと研究所教授。1961年、奈良県天理市生まれ。1989年、慶應義塾大学大学院博士課程修了。哲学博士。1995年、和辻賞(日本倫理学会賞)受賞。主な著作に、『シュバイツアーーその倫理的神秘主義の構造と展開』、『天理人間学総説』、『天理教社会福祉の理論と展開』、『驚異の仏教ボランテイアー台湾の社会参画仏教・慈済会』、『天理経営論総説』、など。
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Comments (0)あんがいおまる一座とごくらくとんぼ一座の皆さんによる合同公演「大阪希望館」が近く上演されます。これに際しまして、あんがいおまるさんから「大阪希望館」利用者の皆さんを無料で招待していただくとともに、「大阪希望館」が斡旋させていただいたチケット販売代金(約15万円)の全額を「大阪希望館」運営資金に寄付していただきました。
あんがいおまる一座の皆さんには「大阪希望館」設立段階からご支援いただいており、昨年7月の設立記念集会にもボランティアで演劇版「大阪希望館」のダイジェストを演じていただきました。
また、あんがいおまるさんは難波利三さんの小説「大阪希望館」の演劇を通じて平和の大切さを訴えていきたいと仰っています。2007年、格差と貧困の拡大の中で、赤木智弘さんの語った「希望は戦争」と言う言葉が社会に衝撃を与えました。現在も貧困問題は深刻な実態にあり赤木さんの言葉を軽々に批判できない社会状況は続いていますが、若者にとって希望が戦争であってはならないのも真実です。ささやかではありますが、「大阪希望館」を介した私たちの交流が「希望は平和」というムーブメントにつながっていけばと思います。
今回のあんがいおまる一座の皆さんのご好意に心からお礼申し上げるとともに、合同公演「大阪希望館」のご成功を私たち「大阪希望館」としてもお祈りします。
【「大阪希望館」公演日程とチケット購入について】
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Comments (0)先日、自治労大阪府本部の皆さんが5月に開催される「地方自治研究集会」の打ち合わせを兼ねて「大阪希望館」を訪問されました。自治労大阪府本部の皆さんは連合大阪を通じて「大阪希望館」を支援してくださっています。
自治労大阪府本部が5月22日に開催する「地方自治研究集会」の分科会のひとつとして「大阪希望館」の取り組みを中心に現代の貧困問題とその克服に向けた課題を考える講演・シンポジウムを開催されるそうです。
この講演・シンポジウムには、ホームレス支援活動にも積極的に参加し貧困問題にも積極的に発言されており、また「大阪希望館」の呼びかけ人でもある中島岳志さん(北海道大学准教授)が参加されるそうです。また、「大阪希望館」からも沖野事務局次長による活動報告やOBからの発言なども行なう予定です。
自治労の皆さんによると「地方自治研究集会」には組合員だけでなく、市民の皆さんにも広く参加を呼びかけたいとのことですので、「大阪希望館」を応援してくださっている皆さんの積極的な参加をお願いします。なお、詳しい開催要項や参加申し込み方法は改めて教えていただけるそうなので、後日改めてお知らせします。
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Comments (0)訃報
2010年1月10日あさ、希望館に入所中のNさん(41歳)が、「急性大動脈解離」で入院先の病院で亡くなりました。Nさんは1月4日正月明け早々にハローワークに行って求職活動をしていました。その時点では、スタッフにも取材のマスコミの方にも非常に元気な姿を見せていました。
ところが翌5日の朝7時頃に、支援用居室のあるアパートに泊りこんでいるスタッフの部屋を訪ねて、「胸が締め付けられる。苦しい。」と訴え、すぐに救急車で搬送されました。その時点でも意識ははっきりあり、救急車まで歩いていけるほどでしたが、病院到着後非常に切迫した状況だということで、心臓の緊急手術を受けることになりました。手術は12時間にも及び、連絡を聞いて駆けつけたご両親も見守る中、手術は無事に終了しました。
1週間が山だということで意識の回復を待っていたのですが、とうとう意識が回復することなく1月10日朝、ご両親が見守る中で静かに息を引き取られました。Nさんのご遺体はご両親が引き取られ、ご実家の方で葬儀がとりおこなわれました。
Nさんが希望館に来たのは昨年の7月31日でした。一昨年秋のリーマンショックの影響を受け、自身も派遣されていた愛知県の自動車関連会社の仕事を失いました。ネットカフェなどで寝泊まりした後、仕事を探して来阪し、ようやく見つけた府内の派遣会社に、昨年2月から住み込みで入ることができました。
ところがその派遣会社も、初夏にかけて仕事が極端に少なくなり、寮費を差し引かれると赤字になってしまうという状態になっていきました。7月の収入は2万円、寮費も払うことができないため、7月下旬にやむなく派遣会社の寮を出て野宿せざるをえなくなりました。野宿しながらハローワークに行っても、紹介してもらえるような仕事もなく、あちこちの公共機関で「たらいまわし」状態になって、なんとか7月30日にOSAKAチャレンジネットにたどり着くことができました。そこから翌7月31日に希望館入所となりました。
希望館入所後は、派遣切りにあった愛知県の派遣会社での失業手当を受給できることが分かり、支援居室に住民登録をおいて受給手続きをおこない、公共職業訓練にも通い始めました。6年前に「大動脈瘤」で4カ月入院したことがあったので、病院にも通って血圧を下げる薬も飲むようになりました。明るくやさしい性格で、スタッフからも同じ入所者からも、訓練校の先生方からも慕われていました。
職業訓練も12月下旬に終わり、さまざまな免許も取って、いよいよ本格的に就職活動をしていこうという矢先に病に倒れ、亡くなられたことはスタッフ一同残念でなりません。
不安定な派遣での仕事と生活を繰り返さざるをえず、最後は野宿までしなければならない状態にまで追い込まれていった不安とストレスが、見えないところで体を蝕んでしまっていたのではないかと考えざるをえません。将来に希望が持てる安定した生活を続けることができていれば、もっともっと自分の体や日常生活にも気を配ることができたのではないかと、くやしい思いと同時に、Nさんとのかかわりの中で、発病や死を避けることができる方法を十分に取ることができなかったのだろうかと、申し訳ない思いとが交錯しています。
新年早々に訃報を届けなければならないのは心痛むものですが、Nさんの死を無駄にすることなく、一人でも多く「野宿になる前、なった直後」に適切な支援を始めることができるよう、スタッフ一同あらためて心を引き締め取り組んでいくつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします。
大阪希望館運営協議会事務局次長 沖野 充彦
大阪希望館相談センター スタッフ一同
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